~“今日の子ども”は“明日の大人”~「泣きの予防も予防の一つ」

有料 2021年06月13日(日) 13:00 - 15:00 @ Webセミナー

~“今日の子ども”は“明日の大人”~「泣きの予防も予防の一つ」

概要

小児歯科診療において子どもに泣かれるとたいへんです。子どもだけがたいへんなのではなく、私達にとってもたいへんです。私達だって泣きたくなりそうです。
さて“予防”というと、まず“齲蝕予防”や“歯周病予防”を思い浮かべがちですが、 “泣きの予防”も予防の一つだと思います。
泣きの予防をすることは、診療を楽にするばかりではありません。子どもとの信頼関係が築かれ、大人になっても来院してくれる患者さんとなります。
小児歯科診療は、“時間軸”から考える必要があることがわかります。

 

齲蝕には“原因”があり、その“結果”として発症するのですから、“処置”のみに目を向けたても、本質的な解決策につながりません。
同じように、泣きについても、その原因を探り整理し、それぞれの対処法(予防)について考えておくことが重要です。
子どもが一度泣き出すと、それを止めることは至難の業です。だから、泣くか泣かないかギリギリの子を、“どのようにすれば泣かせないですませることができるか?”を日頃から考えておく必要があります。治療中、大泣きしている時に、こんな言葉がけをすれば、ピタリと泣きやむ魔法の言葉はありません。
泣いてからあわてるより、まず泣くか、泣かないかギリギリのレベルにいる子どもを,どうしたら泣かせずにすむか?という方法を考える方が得策です。

 

“泣きの予防”のコツは,子どもの立場で考えることです。例えば、チェアー上で不用意にライトをつけ、まぶしければ驚いて泣く可能性があります。・・・だとすればライトは常にお腹に向けてつけ,その後に口の方を照らすという癖をつけておきます。
こうすると、泣かない可能性が増えます。もちろん、それでも泣くかもしれません。
でも、このような工夫は1つ1点だとしたら10個あつまれば10点になります。このようなポケットをたくさんつくることが大切です。

今回は、具体的な泣きの予防法について紹介したいと思います。


主な内容

1:今日の子どもは,明日の大人
2:握手をするだけで・・。
3:“患“の字は,心に串が刺さると書く
4:こどもが自らチェアーに上がるように誘導
5:歯磨き・ PMTCは,治療の練習?
6:~楽な呼吸に誘導する~ 泣きの服装3点セット?
7:麻酔の音を聞く!?(痛くない麻酔のコツ)
8:“痛くないからね”はNG
9:慢性齲蝕を作ること


講師

国立モンゴル医学科学大学 歯学部 客員教授
岡崎好秀先生
Hp http://okazaki8020.sakura.ne.jp(口の中探検)
E-mail:okazaki8020@gmail.com

 

略歴

1978年愛知学院大学歯学部卒業 同年大阪大学歯学部小児歯科を経て
1984年より岡山大学病院 小児歯科 講師(歯学博士 岡山大学)
2013年4月より 国立モンゴル医学科学大学 客員教授
2017年4月~2020年3月 岡山大学病院 スペシャルニーズ歯科センター 診療講師
専門:小児歯科・障がい児歯科・健康教育
所属学会:日本小児歯科学会:指導医,日本障害者歯科学会:認定医,日本口腔衛生学会:認定医 他主な著書:①世界最強の歯科保健指導 上・中巻 クインテッセンス出版 ②謎解き口腔機能学 クインテッセンス出版 ③口の中はふしぎがいっぱい エピソードⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 松風 ④小児歯科診療最前線! 子どもを泣かさない17の裏ワザ クインテッセンス出版 ④カミカミ唾液学 少年写真新聞社 ⑤クイズで語る おもしろ防煙教育最前線 東山書房 ⑥おもしろ カミカミうんち学 少年写真新聞社 他 多数

開催日時

2021年06月13日(日) 13:00 - 15:00

会場

Webセミナー
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